日本の経済を大きく支えている自動車産業。そんな我らの誇りでもある日本車は2023年も魅力あるクルマを登場させた。今回はそのなかでもとくに人気があるSUVを紹介する。(Motor Magazine 2024年1月号より/文・岡本幸一郎)

11年ぶりに復活したロータリーエンジンを搭載したPHEV

マツダ MX-30 Rotary-EV 2023年9月14日発表

画像: RX-8の生産終了から11年ぶりに復活したロータリーエンジンは、シリーズ式ハイブリッドの発電機となった。

RX-8の生産終了から11年ぶりに復活したロータリーエンジンは、シリーズ式ハイブリッドの発電機となった。

マツダは、かねてから噂のあったR-EV(ロータリーEV)を、ついに世に送り出した。

観音開きのフリースタイルドアを持つ個性的なMX−30のBEVをベースに、新開発の発電専用のロータリーエンジンを組み合わせたPHEVで、17.8kWhのバッテリーを搭載しており、 最大で107kmのEV走行が可能となっている。

エンジンの運転時に往復運動がないロータリーエンジンは振動が少ないことが強みで、これはドライバビリティにも大いに期待できそうだ。

トヨタ センチュリー 2023年9月6日発表

画像: 日本のショーファードリブンの代名詞であるセンチュリーが新たにSUVに近い装いとなって登場。

日本のショーファードリブンの代名詞であるセンチュリーが新たにSUVに近い装いとなって登場。

大きな話題となったセンチュリーの追加モデルが登場したのも2023年だった。

トヨタはSUVとは自認しておらず、「新しいタイプ」と称している。しかし、海外にいくつかある超高級SUVに対するトヨタの答えと見てよいだろう。既出のセダンではなくハリアーやRAV4などと同じFF系モデル用のGA-Kプラットフォームをベースとしており、考え得る限りのラグジュアリーな仕立てと最新の装備が与えられている。

パワートレーンはトヨタの現行車種にはない、横置きの3.5L V6+モーターのPHEVとなる。また車両をユーザーの好みによってカスタマイズできるなどの特徴がある。

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