続々と来日の機をうかがっているニューモデル群。電動化の波の中で、「あの」名車もかつてない変革の時を迎えている。日本導入が待ち遠しいラインナップを一挙にご紹介しよう。(Motor Magazine 2024年2月号より)

ICEモデルの設定に心ときめくアベンジャー

ボルボはEX90とEM90を立て続けに発表した。ボディ形式はEX90がSUV、EM90がMPV。どちらもボルボの上級シリーズで、当然のことながらBEVとなる。EX90は最長600km、EM90は最長738kmと航続距離が長く、ADAS関連の装備を充実させているのが特徴だ。

画像: 2022年10月にBEVのコンパクトSUVとして発表されたアベンジャーだが、日本でのローンチはまもなく。一方、本国ではすでに24年モデルが発表され、1.2Lのマイルドハイブリッドのガソリンエンジンが追加されている。

2022年10月にBEVのコンパクトSUVとして発表されたアベンジャーだが、日本でのローンチはまもなく。一方、本国ではすでに24年モデルが発表され、1.2Lのマイルドハイブリッドのガソリンエンジンが追加されている。

プジョーのBEV、E-3008はステランティスが新開発したプラットフォーム「STLAミディアム」を採用。最長700kmの航続距離を達成し、2024年初頭に発売される。

ジープ初のBEVとして発表されたアベンジャーには、24年モデルからヨーロッパでe-ハイブリッドが追加された。これは1.2L直3ガソリンエンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたもの。同じく欧州ではハイブリッドを持たない純ICEモデルも発売中だ。日本でどのモデルが導入されるかは未定である。

ルノーは3列シート7人乗りのグランカングーをIAAの会場で初披露した。これはカングーのロングホイールベース版で、本国ではBEV、エンジン、ディーゼルの3タイプが用意される。

バリエーションの拡大が期待されるヒョンデとBYD

奇抜なデザインのヒョンデ アイオニック5に追加される「N」は、いわばホンダ シビックのタイプRに相当するモデルで、最高出力650psを発揮。ただしこちらは2モーター式のBEVで、ドリフト走行が可能な各種電子デバイスを装備している点が特徴だ。

画像: BYD シール。2022年5月に中国で発売が開始された4ドアBEVセダン。その姿は2023年10月に行われたジャパンモビリティショーでも確認することができた、日本導入間近のモデルだ。航続距離は555kmを実現しており、実用性も十分。

BYD シール。2022年5月に中国で発売が開始された4ドアBEVセダン。その姿は2023年10月に行われたジャパンモビリティショーでも確認することができた、日本導入間近のモデルだ。航続距離は555kmを実現しており、実用性も十分。

中国のBEV専業メーカーであるBYDは、ドルフィン、ATTO3に続くモデルとして4ドアセダンのシールを日本で発売する。導入済みの2モデルは低価格が魅力なので、シールの価格設定にも要注目といえる。

中国のジーリー傘下となったロータスはエメヤを発表した。これはエヴァイヤ(スーパースポーツ)、エレトレ(SUV)に続く3台目のBEVで、4ドアセダンのハイパーGTと位置付けられており、最高速度は250km/h以上、0→100km/h加速は2.8秒未満となっている。(文:大谷達也)

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