2024年1月12日、日本向けに発表されたメルセデス・ベンツ新型Eクラスに初試乗。ゴルフ場での試乗会で、ゴルフにあんまり興味がない向きでも、思わずゴルフに行きたくなってしまうくらいに、ゴルフの帰り道がとっても心地よい・・・そんな魅力をプラグインハイブリッド、ディーゼルターボの2タイプでチェックしてみた。

どちらかと言えば癒し系?リラックスして乗るのが似合う

「らくちんだわ~」な気分を真っ先に実感させてくれたのは、とりもなおさずPHEVのE 350 eでした。取り回しの良さ、引き締まっていながら尖ったところのない乗り心地やハンドリング、エンジンと電気モーターの絶妙なコラボレーションなど、E 350 eは総じて、ドライバーを無駄に刺激することのない「包容力」に満ちています。

画像: 静粛性の高さは満足感が高いドライビングにつながる。イルミネーションの配分も、非常に洗練された印象があった。ちなみにリア・アクスルステアリングを装備すると、最小回転半径は5.0m(非装着モデル:5.4m)を実現している。

静粛性の高さは満足感が高いドライビングにつながる。イルミネーションの配分も、非常に洗練された印象があった。ちなみにリア・アクスルステアリングを装備すると、最小回転半径は5.0m(非装着モデル:5.4m)を実現している。

6代目となる新型Eクラス(E 350 e)のボディサイズは全長4960mm、全幅1880mm、全高1485mmと、先代よりも長く、広く、低くなりました。ホイールベースは20mm伸びて2960mmに達します。

一方で、短いオーバーハングやEQシリーズのテイストを盛り込んだメルセデスの最新デザイントレンドは非常にすっきりと引き締まった印象で、一見して「無駄な大きさ」を強く意識することはありません。

乗りこんで見ると、さらにクルマとの一体感がまたちょうどいい感じ。ポイントは、MBUXスーパースクリーンと、別体化された眼前の小ぶりなディスプレイの組み合わせにありそう。高い機能性と豊かな広がりを感じさせながらも、運転に集中できるインターフェイスのレイアウトは、先進性やスポーティ感といったエモ的演出とのバランスも絶妙です。

画像: エネルギー回収率(回生ブレーキの強さ)を変更したい場合は、ステアリングホイールの裏側にあるパドルスイッチを使って 3段階で直接切り替えできる。D Auto モードでは、システムが交通状況に応じて回生電力のレベルを自動で選択。ワンペダル感覚での走行も可能だ。

エネルギー回収率(回生ブレーキの強さ)を変更したい場合は、ステアリングホイールの裏側にあるパドルスイッチを使って 3段階で直接切り替えできる。D Auto モードでは、システムが交通状況に応じて回生電力のレベルを自動で選択。ワンペダル感覚での走行も可能だ。

30km/h制限の速度制限がかけられた場内の取付道路にはところどころに小ぶりなランナウエイ的交差点もありましたが、流している間もよぶんな大きさは感じられませんでした。E 350 eにはオプションの後輪操舵機構(リア・アクスルステアリング)が装備されていたこともあって、駐車場での転回なども含めて、取り回しは非常に「らくちん」です。

一般道、高速道路を問わず非常に洗練された乗り心地もまた、ストレスフリーなゴルフドライブを楽しませてくれる「才能」と言えるでしょう。E 350 eにのみオプション設定される連続可変ダンピングシステムADSとエアサスペンションAIRMATICの組み合わせは、純粋なガソリンモデル(E 200 アバンギャルド)に対しておよそ370kgも重いPHEVであっても、最適な乗り味に調律してくれるようです。

切りはじめのレスポンスが妙に鋭すぎないステアリングの操舵感も、リラックスしたい時のセッティングとしてはぴったり。路面との対話感はしっかり残しながら、むやみにドライバーを煽らないフィールは、メルセデスというブランドが伝統的に持ち続けている美点のひとつだと思えます。

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