変更点③「新グレードの追加による構成の変化」
最後に、グレード形態や新タイプの設定について簡単にご紹介します。まず1.5L直4ガソリンとCVTを組み合わせた「G」というグレードですが、WR-VがFFモデルのみを設定するという潔さを発揮した結果、こちらは4WDモデルのみの設定となりました。価格もパワートレーンもおよそ似ているモデル同士なので、FFならWR-V、4WDならヴェゼルというわかりやすい選択肢となったのは思い切りの良さを感じます。
そしてハイブリッドモデル「e:HEV」ですが、ベースグレード「X」を基点として、これまでは上級の「Z」、オシャレ仕様の「PLaY(プレイ)」が用意されていました。が、この2つの棲み分けが非常に複雑なものでした。
というのも、PLaYの方が車両価格が高いにもかかわらず、「Z」には装備されているのに「PLaY」では選択ができない装備などが、多数見受けられたのです。これでZとPLaYどちらを選ぶか、至極悩まれた方も少なくないはずです。
そこで今回はPLaYを上級グレード「Z」をベースとしたパッケージオプションとして再構築されました。つまりZグレードの装備はそのままに、より遊びゴコロ溢れるスタイルを手に入れたい人のために、PLaYが用意されるようになったのです。
たとえば、雨滴検知付きの間欠ワイパーや左右独立で温度コントロールができるエアコン、オートレベリング機構を備えたヘッドライトやパーセルカバーなどがPLaYにも装備されました。ちなみにパノラマルーフはPLaYパッケージ装着車の中でも、さらにオプション扱いとなり、任意で選択できるようになったのもポイントです。(これによって納期短縮にもつながるそう)
そして今回のマイナーチェンジで大注目なのが、Xグレードのパッケージオプションとして追加されたアウトドア仕様の「HuNT(ハント)」です。
これは、Xグレードの装備内容を基本として専用の内外装を施し、アウトドアの似合うテイストを採り入れたものです。たとえばルーフレールやグレー塗装の16インチ専用アルミホイールの採用のほか、インテリアでは撥水・撥油加工されたファブリックを使ったコンビシートが使われるなど、見かけ倒しではない実用的なアウトドアモデルです。Xグレードを基本としているため、PLaYやZと比べても価格が抑えられているのも特徴です。