さまざまな縛りがある現代のクルマにおいて、驚異的な車両重量を実現したアルピーヌA110とマツダロードスター。この2台がこだわる「軽さ」は、楽しいスポーツモデルの条件のひとつである。(MotorMagazine 2024年6月号より再構成)

試乗車概論①マツダ ロードスターRF VS「電動ハードトップで実用性をアップ」

現行型ロードスターのフルモデルチェンジから約1年半後に追加された、電動格納式ハードトップを装備したモデル。オープンに乗りたいが幌では・・・という声にマツダが応えた形と言えるだろう。

画像: RFと幌モデルとのキャラクターの違いは明快。重量は多少増えても、軽快な走りは健在だった。ファストバッククーペのようなスタイルそのものが、今の国産車としては貴重品だろう。

RFと幌モデルとのキャラクターの違いは明快。重量は多少増えても、軽快な走りは健在だった。ファストバッククーペのようなスタイルそのものが、今の国産車としては貴重品だろう。

画像: 幌屋根モデルが16インチなのに対して、RFではひとまわり大きい205/45R17サイズを装着。

幌屋根モデルが16インチなのに対して、RFではひとまわり大きい205/45R17サイズを装着。

ルーフはアルミ製のフロントルーフ、鉄製のミドルルーフ、樹脂製のリアルーフで構成される。素材レベルで軽量化にこだわった結果、ソフトトップと比べて45kgの重量増に抑えられている。

ルーフ開放時はタルガトップのようなスタイルとなる。エンジンはソフトトップモデルが1.5Lの直4であるのに対し、RFには最高出力181ps/205Nmを発生する2L 直4が搭載される。トランスミッションは、6速MTと6速AT(RSは6速MTのみ)が組み合わされている。

2023年10月に大幅商品改良が発表され、24年1月から販売が開始された。この改良は主に安全法規適合とロードスターらしさを追求し「人馬一体」の走りをさらに高めたもので、マツダ・レーダークルーズ・コントロール(MRCC)やスマート・ブレーキ・サポート(後退時検知機能)、マツダ コネクトの進化などで、最新の先進安全技術やコネクティッド技術を搭載。

さらに内外装もリフレッシュし、外観はヘッドライトとテールライトの意匠変更でよりシャープな顔つきに。室内は8.8インチのセンターディスプレイを採用するとともに、スポーツタン内装とベージュ幌のコーディネイトも新設定した。

走行性能では新開発のアシンメトリックLSDや電動パワステの仕様変更、MT車にはサーキット走行に最適化したダイナミックスタビリティコントロール(DSC)の新制御モード「DSC-TRACK」を追加するなど走り、の愉しさに磨きをかけた。(MotorMagazine2024年6月号およびWebモーターマガジンより再構成)

【マツダ ロードスターRFVS 主要諸元】

●全長×全幅×全高:3915×1735×1245mm●ホイールベース:2310mm●車両重量:1130kg●エンジン:直4 DOHC●総排気量:1997cc●ボア×ストローク:
83.5×91.2mm●最高出力:135kW(184ps)/7000rpm●最大トルク:205Nm(20.9kgm)/4000rpm●トランスミッション:6速MT●駆動方式:FR●燃料・タンク容量:プレミアム・45L●WLTCモード燃費:15.2km/L●サスペンション フロント:ダブルウイッシュボーン/リア:マルチリンク●ブレーキ フロント:Vディスク/リア:ディスク●タイヤサイズ:205/45R17●車両価格(税込):423万7200円

This article is a sponsored article by
''.