「モータースポーツの常識を覆す可能性を秘めたゲームチェンジャー」を、普通に毎日乗りこなしたらどんな至福の時間が味わえるのか・・・衝撃デビューから4年、新しいGRヤリスは現行型オーナーが思わず乗り換えてしまいたくなるほどに、奥深い進化を遂げたようです。これ、実は実話。新開発、というより「新機軸」と呼びたくなるユニークな8速ATの採用など、単なる改良に留まらないその大きなステップアップを、実際に走ってチェックしてみました。(MotorMagazine2024年8月号より再構成)

ドライバーファーストの内装は、快適性にも貢献

大きく変わったのは、むしろコクピットのほうだ。

画像: 12.3インチフルカラーTFTメーターを採用。GR-DATを搭載した車両ではAT油温の表示を追加したほか、シフトダウン操作時に回転数が高すぎるためシフトダウン出来ない場合に、従来の警告音のみによる通知だけでなくメーター内のギヤポジション表示にも警告を追加している。

12.3インチフルカラーTFTメーターを採用。GR-DATを搭載した車両ではAT油温の表示を追加したほか、シフトダウン操作時に回転数が高すぎるためシフトダウン出来ない場合に、従来の警告音のみによる通知だけでなくメーター内のギヤポジション表示にも警告を追加している。

画像: 耐久レースのマシンのようにセンタークラスターをドライバー側に15°傾斜させて操作性を向上。ドライバーファーストの作りに変更された。

耐久レースのマシンのようにセンタークラスターをドライバー側に15°傾斜させて操作性を向上。ドライバーファーストの作りに変更された。

まさしくドライバーファーストに向けた運転環境の整備を最優先して、操作パネルとディスプレイを運転席側へ15度傾け、さらに競技用シートベルトで身体を固定した状態でも操作しやすいスイッチ配置とされた。

これらは機能性の向上はもとより、日常をより快適に使うことにも大いに寄与する。ドライバーを囲むように配されたインパネは、見た目にも存在感が増した。

さらに、初期型ではやや高い感のあったドライビングポジションも、ヒップポイントを25mm下げるとともに、ハンドル位置を調整して、より適切なポジションが取れるように変更された。たしかに進化型のほうが座った瞬間からしっくりくるような気がする。

細かいところではルームミラーを上部に移設したり、センタークラスターの上端を下げるなど視界を改善するための工夫も施されている。フルモデルチェンジではないのにインテリアをここまで大きく作り変えるのは前代未聞のことだ。

いかに力を入れて改良に臨んだかが窺い知れる。

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