初期型 マツダ デミオ XDを愛用している編集者が、最新のマツダ2 XD SPORT+ の6速MT車を試乗。実はもうすぐ誕生日を迎えるデミオ/マツダ2の10年分の進化と、今となっては貴重品なコンパクトカー×ディーゼルターボ×6速MTのちょっとマニアックな組み合わせの魅力を合わせて、「お買い換えはある?なし??」をリアルにオーナー目線で考えてみました。(写真:平野 陽)

振り返ってみればとっても「頑張り屋さん」なクルマなのでした

マツダ2(MAZDA 2)は、2019年7月18日に「デミオ」からの車名変更にともなって誕生しました。ご先祖様となる4代目デミオがデビュー(日本市場で予約を開始)したのは2014年9月11日ということで、モデルとしてはもうすぐ10歳の誕生日を迎えることになります(2024年8月現在)。

画像: 現行型の開発コンセプトは「好きを探せる相棒」。多彩なカラーコーディネーションが設定されたほか、バンパーやグリルなどのデザインがグレードアップされている。

現行型の開発コンセプトは「好きを探せる相棒」。多彩なカラーコーディネーションが設定されたほか、バンパーやグリルなどのデザインがグレードアップされている。

デビュー当初から、非常に「マツダらしいこだわりに満ちたクルマだな」という印象がありました。

「魂動 (こどう)」デザインのインパクトに加え、オルガン式のアクセルペダルなどドライビングポジションから安全性や運転する楽しさへの配慮、ポスト新長期規制に対応したクリーン・ディーゼルの導入まで含めて、「クルマの価値はボディサイズに比例する」という固定観念を打ち破るために、一切の妥協が廃されていたように思えます。

結果、ともすれば「ちょっとやりすぎじゃない?」レベルのオーバークオリティぶりは高い評価を受け「2014-2015 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

興味深いのは、ライバルを凌ぐ省燃費性能とか、サイズに似合わない室内の広さ、荷室空間のゆとりといった当時のコンパクトカーに必須の「価値」をあえて追求していなかったことでしょうか。

それよりも静的・動的両面での質感の高さをつきつめ、あえて国内の常識ではなく欧州ブランドとのガチクオリティ勝負に出たところに「一人のクルマ好き」として拍手喝采を送りたくなったことを、今も記憶しています。

それから幾星霜を経て・・・担当編集が実際にマイカーとして迎えたデミオ君(XD/2WD/AT)は購入当時すでに8歳くらいの初期型中古車でしたが、現代の眼で見ても十二分に高いクオリティ感を保っていることに、驚かされました。

デザイン性はもとより、動的性能や快適性のレベルにもほとんど不満はなく、あらためて完成度の高さを日々、実感しています。

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