6代目新型フォレスターが登場し、そのスポーティな走りが話題を呼んでいるが、歴史を見れば、フォレスターは初代からすでにSTI(スバル テクニカ インターナショナル)と共同開発したスペシャルモデルを投入している。ここでは3代目フォレスターで登場したSTIのコンプリートカー「tS」を振り返ってみよう。

フォレスターtS(2010年):SH型 [300台限定]

2010年に登場した「フォレスターtS」は、3代目フォレスターの「S-EDITION」をベースに独自装備を架装し、運動性能を向上させたコンプリートカーだった。車高の高いSUVながら、すべての乗員が気持ちよいと感じるハンドリングを目指し、とくに後席の安定感と乗り心地の良さで強い印象を残している。

画像: エンジン、足まわりだけでなく、エクステリアやインテリアもSTIがフルチューン。強靭でしなやかなハンドリングを実現しながら、運動性能を極限まで向上させたコンプリートカーだった。

エンジン、足まわりだけでなく、エクステリアやインテリアもSTIがフルチューン。強靭でしなやかなハンドリングを実現しながら、運動性能を極限まで向上させたコンプリートカーだった。

強靭でしなやかなハンドリングは、STIチューニングの前後ダンパーや15mm車高を下げるコイルスプリング、フレキシブルタワーバー、フレキシブルサポート、フレキシブルドロースティフナー、強化されたブッシュ類など、細部にわたるチューニングから生み出された。

また、エクステリアにはハーフバンパータイプのフロントスポイラー、STI製17インチアルミホイール、スポーツマフラー、インテリアには本革/アルカンターラコンビネーションシートや専用ドアトリムパネル、サイドシルプレート、STIロゴ入りステアリングホイール、シフトノブ、240km/hコンビネーションメーター、プッシュエンジンスイッチなどが装着されている。

Sシリーズのようにモータースポーツ参戦を想定したモデルではなかったので「STI」のブランド名はつかないが、STIがモータースポーツフィールドで培ったノウハウを注ぎ込んで開発した渾身の1台だった。

画像: STIロゴ入りステアリングホイール、シフトノブ、240km/hコンビネーションメーター、プッシュエンジンスイッチなどが装着されている。

STIロゴ入りステアリングホイール、シフトノブ、240km/hコンビネーションメーター、プッシュエンジンスイッチなどが装着されている。

「スバル フォレスター tS」(2010年) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4560×1780×1660mm
●ホイールベース:2615mm
●最低地上高:200mm
●車両重量:1540kg
●エンジン:水平対向4気筒DOHCターボ
●エンジン型式:EJ25
●総排気量:2457cc
●最高出力:193kW(263ps)/6000rpm
●最大トルク:347Nm(35.4kgm)/2800-4000rpm
●トランスミッション:5速AT
●駆動方式:シンメトリカル4WD
●車両価格(税込):362万2500円(2010年当時)
●限定台数:300台

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