2025年、日本導入50周年を迎えたフォルクスワーゲン ゴルフ。Motor Magazine誌では、この記念すべき節目の年にゴルフ各モデルの実力を多角的に検証するマンスリーレポート企画をスタート。その第1弾には、シリーズ最強の高性能モデル「ゴルフ R ヴァリアント」を取り上げ、日常使用を通じてその真価を探る。(Motor Magazine 2025年6月号を再構成 撮影:平野 陽)
5つのドライブモードで変化を楽しめるのもポイント

ドライブモードは「エコ」「コンフォート」「スポーツ」「レース」「カスタム」の5つ。それぞれしっかりと変化が感じられるが、カスタムではダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性を個別に設定できる。
日々のドライブを楽しみながら、いろいろと試してハマったのは、試乗車に標準装備となるアダプティブシャシーコントロールDCCによる乗り味の変化だ。
これはダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性を瞬時にコントロールするもので、「エコ」「コンフォート」「スポーツ」「レース」「カスタム」の5つのドライブモードが用意される。
カスタムでは、ダンパーはコンフォートからスポーツ(レース)方向に15段階の調整が可能。さらに、ステアリングやドライブ、車外・車内エンジン音、ACC、オートライトシステム、エアコンなどを個別に設定でき、自分好みのセットアップを作り込む楽しさがある。
意外だったのは「エコ」モードの完成度。正直「Rにエコは必要あるのか?」と思っていたが、コースティングが非常に自然でむしろ滑らかな走行フィールに驚かされた。