荷物も思い出も詰め込める。ワゴンとしての実力

釧路からひたすら東へ。国道44号線を走行中、海が近くに見えてきたのでちょっと寄り道。空と海の青や草木の緑がレヴォーグ レイバックのボディカラーと馴染む。近くにはシーズン前のラベンダーが普通に咲いていた。
今回の旅の舞台となった釧路は避暑地としても注目されており、市のホームページでは長期滞在を促す事業も展開中。北海道内の「体験移住」人気ランキングでは長年トップに君臨しているという。7月上旬の平均気温は21.5度で、真夏でも30度を超える日はほとんどない。花粉が飛ばず、湿気も少ない。筆者のように花粉症持ちで暑がりな人間にとっては、まさに天国だ。
ドライブは釧路空港(たんちょう釧路空港)からスタート。CMの撮影地となった涙岬を経由して、北海道厚岸郡浜中町の東端になる霧多布岬を目指す。カメラマンの機材と2人分の荷物を積み込んでも、561Lの荷室容量を誇るレイバックにはまだ余裕がある。4:2:4分割可倒式シートやサブトランク、使い勝手の良いフックなど、長年ワゴンを作ってきたSUBARUならではの配慮が詰まっている。
走り出してすぐに実感するのが、その快適さだ。搭載される1.8L水平対向4気筒ターボエンジンは、低回転域から300Nmのトルクを発生し、CVT(リニアトロニック)との相性も良好。SI-DRIVE(ドライブモード)を「S」モードにすれば、アクセルレスポンスはより鋭敏に。長い直線でも、ワインディングロードでも、不満を感じさせない走りを披露してくれる。

ワインディングロードでは意外なほどしなやかで粘る足まわり。低回転からトルクのある1.8Lターボエンジンとの組み合わせで走りが楽しめる。しかもシンメトリカルAWDによって、全天候で安心して走ることができる。
さらにSUBARUの得意技、優れた視界性能とシンメトリカルAWDによる安心感も健在。視界が広く、車両感覚がつかみやすいため、初めての土地でもストレスなく運転できる。撮影のため林道やダートを走る場面でも、不安を感じることはなかった。
最低地上高は200mmを確保し、足まわりのストロークがたっぷり確保されているのも特徴。乗り心地は快適だが、ワインディングロードではしっかりと踏ん張ってくれる。レヴォーグの走りの良さと、SUVの快適さとをうまく融合させた仕上がりだ。