地球環境保全の一環として乗用車の排出ガス中の二酸化炭素削減が、世界の自動車メーカーの大きな経営課題となっている。その解決策がパワートレーンを電動化する次世代車だが、どうにも普及率が低調なままだ。その理由は何なのだろうか。

いずれにせよベース車より高価な価格設定が、購入の足かせになっていることは想像に難くない。もちろん国や自治体から購入補助金を受け取れる制度があるので、差額は小さくなる。次世代車の購入を検討しているのなら、一度ディーラーに足を運んで、実際の支払金額を確認してみると良いだろう。

次世代車の車種の少なさも、普及を阻害する原因のひとつだった。HVは1997年のプリウスにはじまり、ミニバンやラグジュアリーセダン、SUVなどへと広まり、それこそ数え切れないほどの車種数、価格レンジの広さを誇るにまで成長したジャンルだ。これに対してEVやPHEV、FCVは、日産 リーフやトヨタ プリウスPHV、ホンダ クラリティフューエルセルなど、2018年時点で国産乗用車は限られたモデルだけだった。

ところが、この状況は2020年に入ってから大きく変化してきた。2020年5月にトヨタ RAV4 PHVが、8月にEVのホンダeが発売され、マツダ MX-30のEVや日産 アリアの登場も予告されている。輸入車の動向も活発で、すでに発売されているテスラ モデルXやジャガー Iペイス、メルセデス・ベンツEQCなどに加え、ポルシェ タイカンやプジョー e-208、DS3 クロスバック EテンスなどのEVが発売された。FCVにおいてはトヨタ ミライもモデルチェンジを予定している。韓国の現代自動車がSUVタイプのFCV、ネッソを導入するのではないかというウワサもあり、いずれにしても次世代車の車種展開は拡大してくるだろう。

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