SUV編:SUVもMHEV、PHEVの電動化の波が押し寄せる
これまでSUVラインナップがなかったブランドの新規参入や、ブランニューモデルの登場もさすがにひと段落した感じで、2021年の輸入SUVの動向は、ハイパフォーマンスモデルと電動化モデルの追加登場が中心となる模様だ。
アウディは400psの2.5L直列5気筒エンジンを搭載するRS Q3/Q3スポーツバックの新型を2020年12月8日に発表している。まだデリバリーは本格化していないようだが、近いうちに紹介できるはずだ。
続いて2021年2月以降、フラッグシップSUVのQ8にもRSモデルが追加される。搭載エンジンはフォルクスワーゲングループ内で大活躍4L V8ツインターボだが、600ps/800Nmとそのチューンの度合いはランボルギーニ ウルスに次ぐスペックとなる。
さらにアウディは春先、Q5のフェイスリフトを行う。現行Q5の日本導入は2017年だったから順当なマイナーチェンジと言えるが、今回はクーペフォルムのQ5スポーツバックが加わるのが最大のニュースとなりそうだ。
BMWもX3の高性能版であるM40dをマイナーチェンジしている。48Vのマイルドハイブリッドシステムを組み込んで、これまでエンジン単体で326ps/680Nmだった3L直6ツインターボディーゼルは、システム出力を340ps/700Nmとした。デリバリーは春先となる。
BMWをベースとしながら快適性を重視した高性能モデルを作るアルピナからはXB7のデリバリーが開始される。4.4L V8ツインターボは621ps/800Nmと、本家のM50iを大きく上回るパワフルさで、こちらも楽しみな1台。
さらにBMW系列では、デリバリーがやや遅れていたMINIクロスオーバーのフェイスリフトモデルも上陸を開始するはず。人気モデルゆえに市場の注目度はかなり高いだろう。
電動化モデルがラインナップに加わるのはベントレーのベンテイガだ。モーターと3L V6ターボエンジンを組み合わせたプラグインハイブリッドで欧米ではすでに販売が始まっている。
また、ルノーのキャプチャーも、新型に移行するタイミングでPHEVがラインナップされる模様。ルノーはこの他にマイルドハイブリッドも展開(日本導入は未定だが)しており、一気に電動化に向かう模様だ。
アメリカからは、キャデラック新型エスカレードがすでに国内でも2020年11月に発表済みだが、デリバリー開始は夏頃になる模様。サイズを拡大してキャビンをさらに広げたボディに搭載されるのは426psの6.2L V8だ。