ボルボ XC60のSUVとしての万能性は、日本でも広く知られている。一方で、ワゴンボディならではのスリークなスタイリングも確かに魅力。となれば、V60クロスカントリーはまさに絶妙なポジションにいる。(以下の記事は、Motor Magazine 2019年6月号より)

歴史的には先輩格? クロスカントリー誕生

実はCCシリーズの歴史はXCシリーズより長い。初デビューは1997年。初代V70に、車高アップとビスカスによる四駆化を施したV70 XC(これでクロスカントリーと読ませた)AWDが追加される。SUV専用となる初代XC90の登場は2002年だから、その5年も前に世に出た、これこそがボルボ初のSUVなのだ。

CCのようなワゴンベースのクロスオーバーSUVを用意するブランドは他にもあるが、ボルボはこのジャンルの老舗のひとつで、しかも今やモデルラインのすべてに展開するほどだから力の入れ方が違う。特徴的なのはクロスオーバーだからといって、オフロード性能に妥協しないことだ。

車高を大幅にかさ上げして最低地上高を大きく取り、これによりアプローチ/ランプブレーク/デパーチャーの各障害角をしっかり確保するのがCCの伝統で、新型V60CCも標準V60に対して地上高を65mm拡大し210mmを確保している。ちなみに今回乗り比べた専用ボディSUVであるXC60の最低地上高は215mm。ほぼ互角で、これが170mm前後に留まる他ブランドのクロスオーバーと雰囲気が決定的に異なるひとつのポイントとなっている。

画像: 右がXC60、左がV60CC。パワートレーンと駆動方式は同じだが、走りのテイストはかなり異なる。

右がXC60、左がV60CC。パワートレーンと駆動方式は同じだが、走りのテイストはかなり異なる。

V60のデザインは上下左右にスリムで伸びやかだ。標準モデルは低全高化を図ったため、CCを作る上での地上高の上げ幅は過去最大となった。そしてこのことが、ボディ全体が宙に浮いたように見える独特のたたずまいを生み出している。全高がもう少し大きく、やや腰高感もあった先代V60CCと見比べると違いは明白で、それがV60CCの基本コンセプトである全天候性能や、アクティブ&アドベンチャーイメージをより強く想起させる要因となっている。

ワゴンボディのデザインは標準V60と基本的に同じだが、ディテールにCC独自の演出を織り込む伝統は今回も守られた。標準ではクロームの縦桟だったグリルはマットブラックにクロームのドットが浮く専用デザインだし、サイドウインドウを縁取るサッシもクロームではなくグロッシーブラックを採用している。前後バンパー下部とサイドシルにはチャコールカラーのトリムが追加され、同色のフェンダーエクステンションへの流れを作り出している。

V60CCのボディサイズは、全長が標準のV60より25mm長い4785mm。全高はV90CCのサスペンションパーツを使った関係で地上高アップ分より5mm多い1505mmで、全幅はフェンダーエクステンションにより45mm広い1895mmとなっている。

This article is a sponsored article by
''.