2023年もさまざまなクルマたちのハンドルを握ったモーターマガジン執筆陣が、年間を通じてもっとも印象に残ったクルマを選ぶ。(Motor Magazine2024年2月号より)

インテリジェントな機能の高い完成度「フォルクスワーゲンID.7」── 木村好宏

画像: 2023年一番印象の残った1台:フォルクスワーゲン ID.7。

2023年一番印象の残った1台:フォルクスワーゲン ID.7。

今号(Motor Magazine2024年2月号より)でレポートしたフォルクスワーゲンID.7は7月にプロトタイプを試乗した時から非常に良い印象を得ていた。

改めて量産モデルに乗ってみるとまずインフォテインメントのレイアウトおよび操作方法が改善されていたこと、そして小回りの利くスポーティなハンドリングであった。

さらに600kmを超える航続距離やナビで示される充電ポイントに近づくと自動的に余熱を与え充電時間に短縮を促すなどのインテリジェントなプログラムも備えておりIDシリーズの集大成といえる高い完成度だ。

木村好宏が2024年に期待する1台「メルセデス・ベンツ EQS」

画像: 2024年に期待する1台:メルセデス・ベンツ EQS(Sクラス)。

2024年に期待する1台:メルセデス・ベンツ EQS(Sクラス)。

24年はいち早く一般ドライバー向けにSAE規定によるレベル3「ドライブ・パイロット」の市販を開始したメルセデス・ベンツのEQS(あるいはSクラス)に期待したい。

それもドイツ国内専用ではなくアメリカ、カリフォルニア州およびネバダ州で認可が下りている。現在の最高許容速度は60km/hだが、130km/hまでを目指している。

アウトバーンでの試乗ではやや慎重な動きを見せたが、日本の高速道路でも十分に機能するシステムだ。

「最新のポルシェは最良」を思い出した「911カレラT」── こもだきよし

画像: 2023年一番印象の残った1台:ポルシェ 911 カレラ T。

2023年一番印象の残った1台:ポルシェ 911 カレラ T。

ポルシェ911カレラTに乗って「最新のポルシェは最良」という名言を思い出した。

車両重量は前550+後910の1460kgで、3L水平対向6気筒エンジン搭載車としては軽量で、市街地、高速道路、サーキットのどこでも軽快に気持ちよく走れる。385ps/450Nmを発揮するが後輪駆動という点もスッキリした乗り味になっている。

サスペンションはやや硬めのセッティングだが、高いボディ剛性により振動の収まりがよく不快感はない。クラッチ操作は左脚の動きに遅れずクラッチが動く感覚で、気を使わずともスムーズに動く。

7速MTのシフト操作もカチッカチッと手にダイレクトなフィードバックがあるので、シフトミスもしにくく余裕を持ってスポーティドライビングを楽しめる。最近はスポーツカーでも2ペダルが多いが、カレラTを借りて2日目からは左脚と左手が自然に反応し、人車一体の動きになった。できるならこのまま乗り続けたいと思った。

こもだきよしが2024年に期待する1台「ボルボ EM90」

画像1: 2024年に期待する1台:ボルボ EM90。

2024年に期待する1台:ボルボ EM90。

24年の期待はボルボEM90。3列シートBEVミニバンをボルボがどう作ったかに興味がある。

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