2023年もさまざまなクルマたちのハンドルを握ったモーターマガジン執筆陣が、年間を通じてもっとも印象に残ったクルマを選ぶ。(Motor Magazine2024年2月号より)
毎日乗れる走りが戻ってきた「ポルシェ 911カレラT」── 渡辺敏史
電動化の波がどやどやと押し寄せる23年、それらを通して今までのクルマとは異なる様々な創意工夫に触れる機会も増え、100年に1度のなんとやらを、ひしひしと実感させられることも多くなった気がします。
そんな今だからこそ、マルチシリンダーのスポーツカーにMTで乗るという対極に後ろ髪を惹かれるのもクルマ好きの性でして、そういう意味ではM2もコスパ含めて印象深い選択肢。加えて個人的に推したいのはカレラTです。
メニュー的には大したことはやってないようにみえて、乗ると確実に軽さが別物的走りに効いていることがわかります。シンプルかつ高濃縮、久し振りに毎日乗れる走りの911が戻ってきたという印象でした。
渡辺敏史が2024年に期待する1台「ボルボ EM90」
24年に期待するモデルはボルボのEM90です。日本発の新しい高級車の価値をデザイン自慢のスウェーデンがどう解釈しているか。
今後車両の特性変化に乗じて、内装は競争が激化する領域でしょうから、その仕上がりが楽しみではあります。