実燃費とドライバビリティの向上のために新たに開発したパワートレーン

ホンダの「e:HEV」はボディサイズなどによってエンジン排気量や構造が異なるが、新型アコードは新技術を搭載したシステムが採用されているのが特徴だ。

画像: 写真が、新開発された「平行軸配置2モーター内蔵電気式CVT」。トラクションモーターとジェネレーターを平行に配置することで従来と同サイズでありながらトルク向上や許容重量アップを実現した。

写真が、新開発された「平行軸配置2モーター内蔵電気式CVT」。トラクションモーターとジェネレーターを平行に配置することで従来と同サイズでありながらトルク向上や許容重量アップを実現した。

まずエンジンはシビックe:HEVから採用された2L直噴アトキンソンサイクルDOHCエンジンをベースに、最高出力を6ps向上させて147psを実現した。ちなみに最大トルクはシビック同様182Nmとなる。

そして注目なのが、今回初採用された新開発の「平行軸配置2モーター内蔵電気式CVT」である。これはモーターのトルク向上やギヤ構造の見直しによってシステムの全長が拡大することを抑えるため、駆動用・発電モーターを「平行」に配置する新しいユニット。この採用によって駆動用モーターは最大トルクが向上して335Nmを実現し、最高速度も併せてアップした。

さらにパワーコントロールユニット(PCU)は出力を向上しながら従来比で40%もの小型化に成功しており、インテリジェントパワーユニット(IPU)はエネルギー密度を28%向上し、使用容量が拡大しつつ小型・軽量化をしている。

この新開発したパワートレーンを採用した目的は、ずばり実燃費アップとドライバビリティの向上だ。

エンジンは燃料消費率が30%低減されつつ高トルクを生み出す領域が広がったため、これまで以上の力強い加速を実現しながら燃費悪化を防ぐことができ、実燃費の向上が見込まれるという。

またドライバビリティの向上については、従来モデルはもっと加速したいという場合はエンジンのラバーバンドフィールが発生してしまう傾向にあった。けれど新型はエンジンの燃費の良い領域が低回転まで広がったことで低回転から高回転へと加速Gに合わせてリニアにエンジントルクがコントロールできるようになった。

これによりシームレスな加速感が格段に向上し、加えて静粛性や細かなノイズが抑えることができたという。

そのほか走行に関わる進化を挙げると、シーンに応じて手元操作で自在に減速度をコントロールできる減速セレクターが従来の4段から6段に増え、最大減速度を高められている。ちなみにその減速度はブレーキランプが自動点灯するほど強い。

またモーションマネージメントシステムを搭載。コーナリング中にステアリング操作に応じ、パワートレインとブレーキを統合的に制御システムで車両のピッチングを利用し、前輪荷重が増加することでフロントタイヤのグリップ力を高め旋回性能が向上したという。

This article is a sponsored article by
''.