乗り出せば〝いつものGTI〟。アウトバーンでは水を得た魚
さて、そろそろ出発しよう。試乗の起点はハノーファー空港。我々に手渡されたのはヴァリアントeTSIとGTIの2台。まず私はGTIのキーを受け取り、ドライバーズシートに滑り込んだ。

大型化されたディスプレイと刷新されたインフォテインメントシステムがトピック。(写真はeTSI)
サイドサポートが盛り上がった好戦的なフォルムのシートに身を預け、エンジンを始動。低音の効いたサウンドに、早速気分が昂揚してくる。GTIには過去何度も触れてきたのに、いやそれだからこそ、その感触が記憶に染み付いていて、条件反射的にドーパミンがほとばしるのかもしれない。
パワートレーンは、2L直列4気筒ターボエンジンとDSGによる黄金のコンビネーション。最高出力は20ps増の265psまで高められている。一方、MTの設定がついになくなってしまったのは、時代の波ということだろう。
ゆっくりと移動しながら、まずは各部の反応を確かめる。ステアリングポストの高い剛性感、締め上げられたサスペンションからの入力を懐深く受け止めるガッチリとしたボディは、いつものGTI。エンジンは低回転域から元気で、アクセルペダル操作に対して、まるで待ち構えていたかのように敏感にレスポンスする。

2日目はヴァリアントやハッチバックのeTSIとGTIでドライブ。乗り比べると、それぞれの違いと共通項が見えてきた
構内路を抜けると、すぐにアウトバーンに合流する。その速い流れに合流するべく、アクセルペダルを深々と踏み下ろしていく。
「アウトバーンの左側車線(=追い越し車線)を民主化した」と言われた初代ゴルフGTIの末裔だけあって、ここでの新型GTIは、まさに水を得た魚。体感的にはピークパワーよりも全域で力が底上げされた印象で、右足に力を込めるや否や、背中を押されるような加速が始まり、しかもそれが途切れることなく持続していく。
速度無制限区間で条件が許せば200km/h突破も鼻歌交じり。それは盤石のスタビリティのおかげでもあって、リラックスして超高速巡航させてくれるのだ。
さすがGTI。久しぶりにアウトバーンで飛ばしてそんな思いを新たにしたのだが、ヴァリアントeTSIスタイルに乗り換えたら、早速訂正に迫られることになった。GTIもスゴいが、まず何よりさすがゴルフ、なのである。(後編に続く)
【ゴルフGTI 主要諸元(欧州仕様)】
●Engine 型式:DNP 種類:直4DOHCターボ 総排気量:1984cc ボア×ストローク:82.5×92.8mm 圧縮比:9.6 最高出力:195W(265ps)/5250-6500rpm トルク:370Nm(37.7kgm)/1600-4500rpm 燃料・タンク容量:プレミアム・51L ●Dimension&Weight 全長×全幅×全高:4295×1790×1475mm ホイールベース:2620mm トレッド 前/後:1535/1515mm 車両重量:1430kg 最小回転半径:5.1m ●Chassis 駆動方式:FF トランスミッション:7速DCT ステアリング形式:ラック&ピニオン サスペンション形式 前
ストラット/後:4リンク ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク タイヤサイズ235
/35R19※オプション設定サイズ
【ゴルフeTSI スタイル 主要諸元(欧州仕様)】
●Engine 型式:DND 種類:直4DOHCターボ 総排気量:1497cc ボア×ストローク74.5
×85.9mm 圧縮比:12.0 最高出力:110kW(150ps)/5000-6000rpm トルク:250Nm(25.5kgm)/1500-3500rpm 燃料・タンク容量:プレミアム・51L ●Dimension&Weight 全長×全幅×全高:4295×1790×1475mm ホイールベース:2620mm トレッド 前/後:1535/1515mm 車両重量:1350kg 最小回転半径:5.1m ●Chassis 駆動方式:FF トランスミッション:7速DCT ステアリング形式:ラック&ピニオン サスペンション形式 前
ストラット/後:4リンク ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク タイヤサイズ225/40R18
※オプション設定サイズ