2021年も魅力的なニューモデルが日本に導入された。それを振り返りながら、2022年に登場を控える輸入車について、本誌筆者陣(飯田裕子、島下泰久、渡辺敏史)と千葉編集長が語り合った。(Motor Magazine 2022年2月号より)

千葉「ウラカンSTOは290km/hでも安定していた」

千葉 僕も最初は718GTS4.0の印象が強かったけど、後に911GTSに置き換えられてしまった。スポーツカーの話が出たので、みなさんのコルベットの印象を教えてください。

渡辺 「御立派」なクルマだと思いました。これが1200万円で買えるのはGMの底力ですね。一番心配した右ハンドルも何も問題なかったし。これをホンダ NSXの半額で作れるのはやはり市場の規模ですよね。アメリカ国内だけでコンスタントに2万台くらい売れちゃうので。

飯田 私は乗った瞬間にこれは大事件だと思いました。ヤバいと。私が乗りやすいと言ったら本来のコルベットファンは面白くないのかなと思いますが、乗り心地もハンドリングもいいし、音もアクセルフィールもいい「意のまま」感がある。でもこんなに一体になれる優等生になっていいのかと。本当に凄いのですけど、前号の投票で点数を入れていないのは、その時点で乗ってなかったからです。知らないって怖いですね。

島下 僕は自分の思いどおりに操れるクルマが好きなので、前のコルベットはあまり仲良くなれなかった。だからミッドシップになって淋しいとか困るとかはなくて、欲しいと思えるスーパースポーツカーが1台増えたなと。

千葉 島下さんは最初にアメリカで乗っていますね。それで日本に入ってきて、印象は変わりましたか。

島下 変わらないです。やっぱり最高。こんなに楽しいのかと、アメリカで思ったのと同じことを日本でも思いました。

渡辺 僕は昔から好きだったから、心の中に一点の寂しさはあります。前が長い方がコルベットらしいなと思うので。

島下 スリーペダルがほしい。これがスリーペダルだったらいいなぁ。

渡辺 この後に登場するZ06くらい吹っ切れた方が、むしろ納得できちゃうのかもしれないですね。でもこれはこれでいいかという感じはとてもします。

島下 これで何が足りないんですかって言われているようですね。

渡辺 やっぱOHVエンジンが載っているのはコルベットのキャラクターなのかなって気がします。Z06はクルマ好きとしては涙が出るくらい感謝しなきゃいけない感じはあります。でも自分で買うならむしろこっちかもなって思う。

画像: ランボルギーニ ウラカンSTO。ランボルギーニ ウラカンSTOは自然吸気エンジンを搭載する最後のモデルとなる。

ランボルギーニ ウラカンSTO。ランボルギーニ ウラカンSTOは自然吸気エンジンを搭載する最後のモデルとなる。

千葉 ランボルギーニ ウラカンSTOはいかがでしたか。

渡辺 これも終活マシンですよね。

島下 パフォーマンスの果てが見えない感じでしたね。富士スピードウェイのストレートでは自分史上一番速いクルマだったかも。

渡辺 僕も(富士スピードウェイ ホームストレートにある)250m看板のかなり手前からアクセル抜いたけど290km/hくらい出ていた。

千葉 290km/hでも安定している。

渡辺 250km/h超えてもスーって伸びていく感覚はちょっと不思議。今のレーシングカーまがいのドライビングってこういう感じなんだと。その疑似体験ができたただけでも勉強になりました。

千葉 同じエンジンのアウディ R8ですが、富士スピードウェイで同じようなスピードまで出るんですよ。ただ暴れるのを抑え込むような印象でしたが、STOはとてもスムーズでした。

島下 エアロ効果じゃないですかね。ペルフォルマンテは好きだったけど空力に難があって。STOでは解決したのかな。

千葉 アウディ RS3も登場しました。

渡辺 AMG A45と同じような価格でエンジンに色気があるからお得な感じ。

This article is a sponsored article by
''.