0→100km/h加速3.9秒の俊足マイルドハイブリッド
BMWのSUVの中核を担う「X5」と「X6」。その中で高性能な走りを誇る「X5 Mコンペティション」と「X6 Mコンペティション」が大幅に一新された。
一番の注目は、パワートレーンにマイルドハイブリッドシステムがあらたに加わったことだ。V8 4.4Lターボエンジンに48Vテクノロジーを組み合わせたもので、最高出力625hpを6000回転で、最大トルク750Nmを1800から5800回転の間で発生する。トランスミッションは、ニューバージョンの8速AT(マニュアルモード付)が組み合わされる。
「そのレスポンスはこれまでにないシャープさ」と、BMWは自信たっぷりだが、「X5 Mコンペティション」と「X6 Mコンペティション」ともに、3.9秒で0から100km/hまで加速するというデータを示されれば、納得するしかないだろう。
4WD機構M xDriveにも手が加えられている。以前はダイナミック スタビリティコントロールとの協調制御だったアクティブMディファレンシャルが、今回からリアタイヤのスリップの制御の役目も担うこととなった。
デジタル面のアップデートにも注目したい
エクステリアは両モデル共通の変更点は、フロントエンドの傾斜が大きくされ、ヘッドライトが従来より35mm狭められたマトリックスLEDとされたこと。Mモデルを思わせるツインエキゾーストパイプの装着も同様だ。ホイールは、フロント21インチ/リア22インチを履く。
個別では、「X6 Mコンペティション」にリアデュフューザーとカーボン製のドアミラーキャップがオプションとして用意される。「X5 Mコンペティション」は、リアライトとブレーキランプにX形状のファイバーライトの採用が行われている。
インテリアは、両モデルともに12.3インチのインフォメーションディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイがひとつのガラス面の中に装備される。操作性を高めるため、ボタン類が少なくされているところが特徴だ。他には、細めのブラックウッドによるインテリアトリムやMロゴを映し出すアンビエントライト、カーボン製パドルシフトなどがあげられる。
デジタルサービスも進化をみせている。Mスペシフィック コントロール/オペレーション コンセプトにより、エンジンとシャシ、ステアリング、ブレーキ、M xDriveの設定オプションにアクセスすることができるようになった。
そして、ロード、スポーツ、トラックのドライブモード切替は、センターコンソールのMモードボタンを介して行う。iDriveは、最新鋭のオペレーティングシステム8が採用され、クラウドベースのナビゲーションと連動して、走る楽しみを倍増させてくれるという。
先進安全機能の面では、あらたにパーキング アシスタント プロフェッショナルがオプション設定されている。これは、200mの距離まで自動で駐車場の出し入れができるという優れモノだ。