1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、ランボルギーニ ディアブロだ。

フェラーリ テスタロッサを意識したパフォーマンス

画像: 5.7LのV12 DOHCは492psを発生。リアミッドから出力軸を前に向けて搭載するのはカウンタックと同じ方式だ。

5.7LのV12 DOHCは492psを発生。リアミッドから出力軸を前に向けて搭載するのはカウンタックと同じ方式だ。

デビュー当初に搭載されたエンジンは、5.7LのV12 DOHC48バルブ。これを角断面のマルチチューブラーフレームのミッドに前後逆にして縦置きし、座席の間に収まるトランスミッションで出力の方向を180度変え、オイルパンを貫通する短いプロペラシャフトを介してデフに導くという、カウンタックで開発した方式がそのまま継承された。

最高出力は492ps、最高速は325km/h、0→100km/h加速は4.1秒、0→1000m加速が20.7秒と公称されたが、これは多分にフェラーリ テスタロッサを意識した数字(テスタロッサの公称値は390psと290km/h)といわれている。

この後、オープンモデルのロードスターやハイパワーバージョンのSVなど、ディアブロはバリエーションを増やしていく。ランボルギーニにとって幸運だったのは、クライスラーの資本をバックに4WDを開発できたことだろう。1993年に登場したVT(ビスカス トラクションの略)から始まる4WDスーパーカーは、これから先のランボルギーニの代名詞となっていく。

1999年のフェイスリフトで、これまでのリトラクタブルヘッドランプから固定式のヘッドランプに変更された。これは、ヘッドランプの昼間点灯を義務付ける国が増え始めた関係で、ランボルギーニ社がそれに対応したからだ。そのときに採用された固定式ヘッドランプには、日産フェアレディZ(Z32)のものが流用された。

画像: カウンタックからシザーズドアを踏襲。空力的な洗練度を高め、全幅2mを超す巨体とは思えないハンドリングを実現した。

カウンタックからシザーズドアを踏襲。空力的な洗練度を高め、全幅2mを超す巨体とは思えないハンドリングを実現した。

ランボルギーニ ディアブロ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4460×2040×1105mm
●ホイールベース:2650mm
●車両重量:1650kg
●エンジン種類:60度V12 DOHC
●総排気量:5703cc
●最高出力:492ps/7000rpm
●最大トルク:59.1kgm/5200rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・100L
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前245/40ZR17、後335/35ZR17

画像: amzn.to
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