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【自動車博物館へ行こう】「いすゞプラザ」のいすゞベレルに1960年代のダイナミックな空気を感じた
欧州車のノックダウン生産からオリジナルのクルマ作りへ。「いすゞプラザ」で日本の自動車が本格的な大量生産へ歩み始めた頃に戻ってみるのも楽しい。今回はいすゞ自動車初の独自開発乗用車となったベレルを紹介する。(Motor Magazine 2017年12月号より)
日本初の量産ディーゼル乗用車
いすゞ自動車の乗用車生産は1953年、ノックダウン生産のルーツ社製ヒルマン ミンクスから始まった。そして、その経験の下、初めて独自に開発し生産したのが1962年のベレルだった。
ヒルマン ミンクスの長所を生かしながら、そこにいすゞ独自の設計を加えたものだった。タクシー業界への導入を想定して6人乗りとし、...